間違いないピーコートの選び方と歴史
19世紀末ころからイギリス海軍が艦上用の軍服として着用していた。
オランダ語でラシャのコートを意味する『pij jekker』が語源と言われている。
英語では『pea coat』、ドイツ語では『Caba』と呼ばれる。
幅広のリーファーカラー、手を保温する為に縦に切り込みを入れたマフ・ポケット、碇をあしらったボタンなどが特徴である。
艦橋や甲板などの厳しい気象条件に備え、風向により左右どちらでも上前を変えることが可能となっている。
片方のボタンがダメージを受けてももう片方で止め着用出来るという実用性も備えられている。
ブランドやモデルにより生地の厚みや柔らかさなどが大きく異る為、まずは見た目の印象や素材感からブランドをいくつかに絞って、そのうえで実際に袖を通して自分の体にフィットしたサイズを選択したい。
ブランド名 | 特徴 |
---|---|
SCHOTT(ショット) | ライダースジャケットの代名詞ともいえるSchottの歴史は、1913年、ニューヨークでアーヴィン・ショットとジャック・ショットの兄弟によってはじまった。 当初はレインコートをつくる工場だったが、1928年に世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースジャケットを発売。 ボタン仕様しかなかった当時、画期的なジャケットとして話題となり、その後のライダース史に大きな影響を与えた。 【創業】1913年 【国】アメリカ・ニューヨーク |
Gloverall(グローバーオール) | 1951年にイギリスで創業したグローバーオール社、社名の由来は『GLOVE』と『OVERALL』からの造語。 インダストリアルクロージング、つまり工場などで働く人たちの業務服を専門に扱う会社として知名度を上げていきました。 グローバーオールといえばダッフルコートが有名。 これは第二次世界大戦後、終戦で不要になった軍用のダッフルコートや手袋などを政府からの認可を得て一般用に販売した事から始まりました。 伝統的な製法に必要な改良を加えていき現在もその名残を残したトラディショナルなブランドとして高い人気があります。 グローバーオール社のピーコートはリーファー・ジャケット(Reefer Jacket)と呼ばれています。 |
STERLINGWEAR OF BOSTON(スターリングウェア オブ ボストン) | アメリカのSTERLINGWEAROFBOSTON社は正に老舗ピーコートブランド。 ベトナム戦争が勃発していた1968年にアメリカ海軍のためにPコートの生産をスタートした歴史を持つ。 伝統的な機能的デザインと分厚いメルトンウールが特徴。 【創業】1968年 【国】アメリカ・ボストン 【WEBサイト】http://www.sterlingwear.com/ |
Salt&Pepper(ソルト&ペッパー) | 日本のメンズアパレルブランド、クラシカルなデザインで上質でコストパフォーマンスの高いピーコートを販売している。 【創業】2012年 【国】日本 【WEBサイト】http://saltandpepper.jp/ |
FIDELITY(フィデリティ) | FIDELITY社は、ボストンのダウンタウンのロフトで1941年にアウターウェアーのメーカーとして誕生しました。 現在は、リサイクルドウールを使用したメルトン素材のピーコートで海軍などサープラスメーカーへも供給しています。 【創業】1941年 【国】アメリカ・ボストン |